アンチエイジングニュース

 飽食の時代である。デパ地下の食品売り場やスーパーなどには豊富な惣菜が並び、新聞、テレビでグルメレストラン、うまいもの店、味処などが紹介されるとついつい店に足を運ぶ人も少なくないようである。大都市郊外にはファストフードの店が軒を連ね、家族連れや若いカップルのほかに最近は老夫婦の姿も目立つ。

 このような世相を反映して肥満、糖尿病、高血圧、心臓病など生活習慣による病気が増えてきており、なかでも肥満は美しさとも関係することから女性にとっては特に深刻な問題であるらしい。そんな女性の心理を読んでかダイエットを謳った健康食品が後を絶たない。科学的に証明されていない食品をいかにも効果があるように都合よく一方的に流された情報を信用して健康被害に陥っている人も少なくない。今年6月には中国製と見られるダイエット食品で健康被害が起きている。

 大半が女性で、その中身には国内では承認されていない薬が含まれていた。3年前にも中国製のダイエット食品で800人が健康被害を起こし、うち4人が死亡した事件が起きている。なぜ、同じことを繰り返すのだろうか。

 健康食品は薬のような規制がないため中身が不明なものが少なくない。ダイエット食品は飽食の時代の落とし穴のように思える。バランスの良い食事、適度運動がダイエットの基本で、次から次に出てくる新しい健康食品に安易に飛びつくことは戒めたいものである。

天野さん
天野宏=AAN理事、日経メディカル開発シニア・エディター

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