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お茶よりも有効なのは――ハセ博士のヘルシー情報最前線(48)

 緑茶はがんの予防をはじめとしてさまざまな健康維持に有効であることがよく知られています。

 ご存知のように、お茶にはフラボノイドなどの大量の抗酸化物質が含まれており、体内で生じた細胞障害を起こす過酸化ラジカルをこのフラボノイドが消失させるのがその理由とされています。

 しかしがんの予防などを行なうには、毎回新しく入れたお茶をたくさん飲む必要がありますので、職場などでこれを守るのはなかなか至難の業です。

 ところが今回、お茶を飲むよりも、お茶から抽出したエキス剤を摂取する方が有効であるという報告がありましたので、お知らせします。これが正しければ、お茶をガブガブ飲み続けなくてもよいことになります。

 この報告は、カルフォルニア大学Susanne M. Henning博士らのグループが行なったもので、米国臨床栄養学誌(American Journal of Clinical Nutrition )に報告されました。

 研究では、大量の緑茶と発酵した紅茶、緑茶の抽出成分からなるカプセル剤を30人のボランティアに取ってもらいました。なお、ここで飲まれた緑茶、紅茶、緑茶成分のカプセル剤はそれぞれほぼ一定量の抗酸化剤が含まれるように量を調節してあるものだそうです。

 8時間後に血液検査を行ない、血液中の抗酸化物質の量を調べました。

 その結果、緑茶抽出カプセルを取った場合に血液中に抗酸化物質が最も多くなることが分かりました。

 理由として、お湯に含まれるお茶に比べて緑茶の抽出物には有効成分が凝縮しており、また最も体内に吸収されやすくなっているためと考えられるそうです。すなわち、緑茶そのものをガブガブ飲むよりも、緑茶の抽出サプリメントが有効であることを意味しています。

 今後さらに研究を進め、最も抗酸化活性の強くなる抽出方法や摂取量を調べていくとのことです。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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