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女性の心臓病予防に有効――ハセ博士のヘルシー情報最前線(45)

 

 α-リノレン酸は、ω3多価不飽和脂肪酸の1つで、血中の悪玉コレステロールを減らし、同時に善玉コレステロールを増やしたり、ガンの発生や増殖を抑制したりするとされています。また、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状の改善にも有効と言われています。

 今回さらに、α-リノレイン酸を豊富に含む食生活をしている女性は、心突然死や冠状動脈疾患になりにくいことが報告されていますので、その話題をお届けします。

 これは、ハーバード大医学部Christine Albertらが報告したもので、米国の看護師女性を対象とした健康調査研究(Nurse’s Health Study)で、1984年に調査に参加した7万6763人をその後16年間追跡した結果をまとめたものです。

 それによりますと、これらの女性のうち169人が心突然死し、また564人が冠状動脈疾患により死亡、1325人が心筋梗塞発作(死亡には至らない)を起こしていたそうです。

 次にこれらの人をα-リノレイン酸の摂取量(1日当たり0.7グラム~1.5グラム)を5群
に分け、それぞれの群の心疾患になった危険率を比較しました。

 その結果、最も摂取量の少ない群を1とした場合、心突然死を起こす危険率は、摂取量が多いほど低下しており、最も摂取量の多い群では43パーセントも低くなっていました。

 なお危険率は、年齢や喫煙量、BMI、閉経、ビタミン摂取などの心血管疾患の要因で調整したものだそうです。

 冠状動脈疾患による死亡危険率も同様に、最も摂取量の多い群では23パーセントも低かったそうで、以上の結果から、α-リノレイン酸は心疾患が原因の死亡を予防するのに有効であるとしています。

 循環器系の疾患を抱えている女性は、魚や野菜などα-リノレイン酸が豊富な食事を心がけることをお勧めします。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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