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胃炎を治すのは――ハセ博士のヘルシー情報最前線(44)

 日本人は、胃がんや胃炎の原因菌であるヘリコバクター・ピロリを胃の中に持っている割合が高く、50代では半数以上の人が感染していることが分かっています。

 ところが今回、家庭でよく食べるブロッコリーの新芽(ブロッコリースプラウト)が、ヘリコバクターによる胃炎の症状を緩和するというニュースです。

 これは筑波大の谷中昭典氏が、第1回日本消化管学会総会(2005年1月28~29日)で報告したものです。

 研究ではまずマウスを用いてブロッコリースプラウトの効果を調べました。その結果、ピロリ菌に感染したマウスにブロッコリースプラウト与えた時にはピロリ菌の数が減少しており、胃粘膜の萎縮が抑制されることが分かりました。

 次に人を対象にした研究を行ないました。ピロリ菌の感染者60人を30人ずつに分け、アルファルファあるいはブロッコリースプラウトを1日100グラムずつ8週間毎日食べてもらったそうです。

 今のところ研究途中のデータしかありませんが、ブロッコリースプラウトを食べた人は血清ペプシノゲン値が低下しており、炎症を改善すると考えられる結果が出ているそうです。

 ブロッコリースプラウトは、活性酸素の働きを抑制するラジカルスカベンジャーとして働いて炎症を抑えると考えられるそうです。今までも、ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンという成分に抗酸化作用があり、またピロリ菌を殺菌することが報告されているそうですので、期待できます。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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