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健康に効く話(20):つらい月経前緊張症候群の対処法

 生理前になるとイライラや落ち込み、腹痛や頭痛など多彩な症状に悩まされる……。多くの女性が月経前緊張症(PMS)に苦しんでいます。

 日本ではPMSの研究がまだまだ遅れていると言われますが、症状の改善に有効とされているさまざまな対策があります。具体的に紹介していきましょう。

ピルなど西洋薬を使う

 ピルはホルモン分泌の変動を人工的にコントロールするため、PMSの症状緩和が期待できる。このほか頭痛には痛み止め、イライラや憂鬱には精神安定薬や抗うつ薬を処方する治療も。

漢方薬

 漢方薬はさまざまな症状を同時に改善してくれるため、PMS治療に広く使われている。第一選択となるのが更年期障害の不定愁訴にもよく使われる「加味逍遥散」(かみしょうようさん)。このほか、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)や当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)など、その人に体質に合わせて選ぶのがよい。

ハーブ

 ヨーロッパでは昔から婦人病にハーブがよく使われており、最近ではサプリメントの形状になって登場しているものが多い。最も広く研究されているのがメマツヨイグサ(月見草)。種子のオイルがγ―リノレン酸という成分を豊富に含み、これがPMSの症状緩和に有効と言われる。

 イギリスではオイルをPMSの治療に用いており、日本にはサプリメントが多く出ている。アメリカで人気のサプリメントには「ブラックコーホッシュ」という北アメリカ先住民から受け継がれた薬草がある。

 このほか、セイヨウニンジンボクやセイヨウオトギリソウなどが知られている。セイヨウオトギリソウは特に気分の乱れに効くとされ、軽い抑うつ症状にも使われる。

アロマセラピー(芳香療法)

 アロマセラピーとはハーブや果実から抽出した100パーセント天然の植物の精油を使った治療法。リラックス効果やホルモン調整作用から、PMSに効果があると言われる精油には「カモミール」や「クラリセージ」がある。

 いかがでしたでしょうか? 薬以外にもさまざまなものがあることがお分かりになったかと思います。いくつか試してみて、自分に合った方法があれば続けるといいですね。

 ただし、PMSの背景には子宮や卵巣の病気が潜んでいる場合もあります。できれば一度は病院にかかり、検査を受けることをおすすめします。

参考文献:『週刊朝日増刊号 漢方2005』(朝日新聞社)、『漢方で元気にきれいになれる本』(主婦の友社)、『ナースのための補完・代替療法の理解とケア』(川嶋朗編  学研)、『食品の効きめ事典』(清水俊雄 真興交易㈱医書出版部)

狩生聖子
狩生聖子=医療ジャーナリスト。著書に『ぐっすり眠る! 37の方法』(宝島社新書)などがある

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