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 重要無形文化財保持者(人間国宝)として知られる染色作家の筆者が生い立ちから仕事のことまでを丁寧な筆致で記したエッセイ集である。

一色一生 柳宗悦に勧められて織物の世界に入る決意を固めたのは30歳の時だった。当時、娘が2人いた。31歳の時に離婚し、幼い娘2人を養父母に預け、退路を断って織物に本格的に取り組む。ここから織物作家として自立してゆく。

 自分にやりたいことがあれば、何歳になっても、子供がいても、始めることができるのだという真摯な生き方を学ぶることができるだろう。そういう意味で、これから何かをしようと思っている人を勇気づける話である。

 また、工芸の仕事について「運・根・鈍」という言葉を挙げ、この意味の深さに言及す辺りは、織物にかける誠実な思いが伝わってくる。仕事に対する姿勢として普遍的な真理を記したと言ってもいいだろう。

 一方で、養女として育てられた幼少期から思春期にかけての思い出や兄の死についての記述は、志村さんが背負った軌跡を見ることができる。

 志村ふくみという希代の織物作家を知る1冊がこの本である。2200円。

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