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睡眠不足は肥満のもと――ハセ博士のヘルシー情報最前線(40)

 

 最近、肥満が社会的な大問題となってきており、このホームページでも何回か取り上げました。

 肥満には食生活が重要な影響を与えますが、昨年(2004年)末、2つの米国研究チームがそれぞれ「睡眠時間が肥満に影響を与える」という報告を行ないましたので、今日はそのお話です。

 (1)スタンフォード大の研究チームは、30~60歳の約1000人を対象に普段の睡眠時間と血液中のホルモン量を調べました。その結果、5時間睡眠の人は8時間睡眠の人に比べて、食欲を刺激するホルモンであるグレリンが15パーセントも多く分泌されており、その一方で食欲を抑えるレプチンの量は16パーセントも少なくなっていたそうです。

 また、睡眠時間が8時間未満の人は、睡眠時間が短いほど肥満度が高くなる傾向があることが明らかになりました。

 (2)シカゴ大研究者も同様に、20代の男性12人について2晩連続で4時間寝た場合と10時間寝た場合のホルモン分泌量を比較しました。

 その結果、4時間睡眠の後はグレリンが増えてレプチンが減り、空腹感が強まっていることが明らかになりました。

 これらの研究から、睡眠時間が少なくなるとホルモン分泌に影響を与えて食欲を刺激し、肥満を誘導することが考えられます。

 夜更かししたりして睡眠時間の短い人は要注意ですね。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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