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ハセ博士のヘルシー情報最前線(34):グラマーな女性は長生きする

 最近は「グラマー」などという言葉は死語かもしれませんが、昔はマリリン・モンローやソファ・ローレン、そして現代ではケリー・ブルックが胸やお尻の豊かな代表的女優です。

 このようなグラマーな女性は、スリムな体型の女性よりも長生きすることが分かったというのが今回のニュースです。

 これは、コペンハーゲン予防医学研究所のBerit Heitmann教授らが報告したものです。研究では、デンマーク在住の約3000人の35歳~65歳までの男女について、1987年~1988年にわたって、身長と体重、BMI(body mass index)を測定しました。

 次に、これらの人がその後に心疾患などの健康上の問題を生じたか、また2001年の時点で何人が心疾患が原因で死亡したかを調べました。

 この結果、ヒップ周りの大きな女性は、小さい女性に比べて死亡率が87パーセントも低かったそうです。

 冠状動脈疾患の危険率は86パーセント低く、循環器系疾患の危険率は46パーセント低かったということです。

 今までの研究では、男女ともヒップ周りの小さい人の方が糖尿病や高血圧、胆道膀胱炎などのリスクが低いとか、ヒップ周りと心臓疾患は関係ないとされていたのですが、今回の調査で初めて、より大きなヒップの人の方が心疾患になりにくいことが分かったとのことです。

 研究者によると、ヒップには体が本来持っている抗炎症効果に有益な脂質を多く含んでおり、特にアジポネクチン(adiponectin)と呼ばれる抗炎症活性は関節のはれや血栓を予防するだけでなく、さまざまな心疾患の予防に関係するのではないかということです。

 ただし、ヒップが40インチより少ない女性や服のサイズが14以上の人には予防効果はなく、ヒップの大小よりもむしろヒップの狭い人は筋肉中に脂質や骨量が少ないことも関係しているのではないかということです。

 おなかに過剰な脂肪がある、いわゆるリンゴ形肥満は、お尻の大きい洋ナシ型肥満よりも循環器系の疾病になりやすいことが知られていますが、ヒップの脂肪はおなかの脂肪と異なり、この脂肪が少ないと心臓疾患になりやすい可能性があるとのことです。

 グラマーな女性は単に性的な魅力をアピールするだけでなく、健康によいということですので、皆様、行き過ぎたダイエットをなさいませんように。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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