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ハセ博士のヘルシー情報最前線(33):女性の閉経時期を決めるもの

 女性の身体や出産といった出来事は神秘的で本当に不思議なものですが、今回は、閉経の時期はその女性の生まれた時によって異なるという、ちょっと信じがたいニュースです。

 これは、イタリアのモデナ大学(University of Modena)のAngelo Cagnacci博士らがHuman Reproduction誌(2005, May edition)に報告したものです。

 研究で、4つの大学病院(Bologna, Ferrara, Modena and Parma)での、2822人の女性について、生まれた時期と閉経になる時期について調べました。

 その結果、全体の平均の閉経時期は49.42歳で、そのうち春に生まれた人は49.04歳、秋生まれの人は49.97歳でした。

 閉経の時期が早い人は3月生まれに多く、最も遅い人は10月生まれで、その差は実に約15ヵ月も違っており、10月生まれの人は50歳以後に閉経になるのに対し、3月生まれの人は49歳以下であることが分かったそうです。

 この結果から、生まれた時の温度や日光の強さなどが胎児の時期の成長に関係しており、その後成長してからの性ホルモンの分泌や卵子の成長などに影響を及ぼすのではないかと考えられるそうです。

 ただしその理由についてはさまざまな考え方があり、明確には言えないというのが正しそうです。いずれにせよ、この結果は秋に生まれた女性の方が、春生まれの人よりも一
生を通しての排卵回数が高く、子どもを多く持つ可能性があることになりますので、気になる結果です。

 今後は、女性の生まれた時期が心配性やウツなどの精神的・心理的な面にどのような影響を与えるか調べる予定だそうです。誕生月占いや星占いが、全く根拠のないものと否定できなくなるかもしれませんね。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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