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ハセ博士のヘルシー情報最前線(29):マーガリン等に含まれる「トランス脂肪酸」を摂り過ぎると

 

 マーガリンや調味料などに含まれている「トランス脂肪酸」は、取り過ぎると心臓病を増やす恐れがあり、2004年1月から米国では食品への表示が義務づけられています。さらに、トランス脂肪酸をたくさんとると、お年寄りが“ぼけやすくなる”という研究結果が報告されていますので、お知らせします。

 これは、米国「CHAP」(Chicago Health and Aging Projects)研究で明らかになったもので、米国神経学会誌(Neurology)に報告されているものです。

 研究は、米国シカゴ近郊の住民2560人のお年寄り(平均年齢74歳)を6年間にわたって調べたもので、年齢や性別、人種、喫煙の有無、飲酒量、1日の摂取カロリー、食事、サプリメントの摂取量などの、知的能力に影響を与える可能性のあるものを評価しました。

 その結果、トランス脂肪酸をたくさん取っている人ほど認知機能が早く低下していたそうです。同様に飽和脂肪酸も多く取っている人ほど認知機能の低下が激しいことが分かりました。

 一方で、植物性や動物性の油脂を取っていた人には、影響はほとんど認められなかったそうです。

 以上の結果から、トランス脂肪酸や飽和脂肪酸をたくさんとる人は、血中に悪玉コレステロールが増えるため、心臓だけでなく脳の動脈硬化も進み、認知機能が早く低下しやすくなるとしています。

 体も頭も元気で、長生きするためには、悪玉の脂肪である飽和脂肪酸だけでなく、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸にも注意した方がよさそうですね。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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