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ハセ博士のヘルシー情報最前線(27):毛髪や高血圧によい大豆

 大豆は栄養価が高くいろいろな食品に使われています。今回は大豆を遺伝子操作することで、毛髪や高血圧にいい大豆が開発されたという話です。

 これは、京都大の吉川正明教授らが日本農芸化学会に発表したもので、今後安全性が確認されれば実用化につながるものと期待されています。

 鶏卵タンパク質に含まれているオボキニンという物質は、6個のアミノ酸が結合したもので、毛髪の成育を促したり、血圧を下げたりする作用があるそうです。

 このアミノ酸の4個を別のアミノ酸に入れ替えると、血圧降下作用がさらに約100倍に高まることを吉川教授らは見つけていました。

 そこで、このタンパク質がたくさん出来るようにと、構造的によく似た大豆の主要タンパク質であるコングリシニンの遺伝子を用いて、アミノ酸を置換して作用を高めたオボキニンが作られるように遺伝子組み換えを行なったのだそうです。

 このようにして作成した大豆のタンパク質を、高血圧症状を示すラットに、体重1キログラム当たり0.01グラム与えたところ、約4時間後に血圧が大幅に下がることが確されました。

 人間に換算すると、体重60キログラムの人なら、通常の鶏卵タンパク質のわずか200分の1の0.6グラムで同じ効果が期待できるということです。

 吉川先生によると、今後、安全性を確かめた後に実生産を目指すということです。生活習慣病の予防は今後の重要な課題ですので、このように大豆から簡単に血圧抑制成分が摂れるようになることが期待されます。

 今後の吉川先生の成果に注目しましょう。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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