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ハセ博士のヘルシー情報最前線(24):セックスレスの女性は要注意

 男性の場合、射精回数が少ないと前立腺がんになりやすいことが知られています。2003年に、ビクトリアがん研究所のグレイアム・ザイルス博士が、科学専門誌ニューサイエンティストに報告したもので、「頻繁に射精すると、発がん物質が前立せんに蓄積されるのを防ぐため」ということでした。

 今回、その理由は異なりますが、女性のセックスレスの場合、子宮頚がんになる危険が高いことが報告されましたので、その話題をお送りします。

 これは筑波大の研究チームが、京都で先日開かれた57回日本産婦人科学会大会で報告したもので、セックスレスの女性は子宮頸がんの発見が遅れ、気づいた時には進行している場合が多いということです。

 研究では、2001~04年に筑波大病院で子宮頸がんと診断された女性患者さん206人(平均年齢44.5歳)について調べました。なおここでは、「セックスレス」は6ヵ月以上性交渉がない場合と定義されています。

 その結果、セックスレスの女性はがん患者さん全体の3分の1(68人)と高割合であることが分かりました。そのうち肉眼でもがんと分かるほど進行した患者さんは、セックスを行なっている人では52パーセントだったのに対し、セックスレスの人では84パーセントにのぼっていたそうです。

 また、50歳以下の女性の場合、セックスレスの人はそうでない人に比べて3.45倍も子宮頚がんになる割合が高かったそうです。

 初期の子宮頸がんは症状がなく、セックスによる出血などがきっかけで気づくことが多く、セックスレスの人はその機会が少ないのが原因だそうです。セックスレスの方ほど、頻繁に検診を受けるのがよさそうですので、ご注意ください。

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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