アンチエイジングニュース

地中海型食事は大腸がんや乳がん予防になる?!

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

健康に効く話(7):地中海型食事は大腸がんや乳がん予防になる?!

 近年、女性に急増しているのが大腸がんと乳がんです。消化器の一つである「大腸」とおっぱいを作る「乳房」は、遠く離れた臓器ですが、いずれも食生活の欧米化が関与しているという点が共通しています。

 こうした点から、ここ数年注目されているのが「地中海型食事」です。地中海型食事とは、ギリシャやスペイン、南イタリアなど地中海沿岸地方の伝統的な食事スタイルのこと。パスタなどの穀類を中心に豆や野菜、果物を大量に摂り、新鮮な魚介類、低脂肪の乳製品を組み合わせ、肉は最低限に抑えるというものです。食事の多くにオリーブオイルが使用されているのも特徴です。日本でもイタリア料理として食べる機会が多くあります。

 大腸がんに詳しい松生クリニック(東京都立川市)の松生恒夫院長は、イタリアの研究者が調べた1970年代のイタリアにおける地域別のがんの状況を分析しました。

 イタリアは大きく分けて、北部、中部、南部の3つの地域がありますが、このうち典型的な地中海式食事が習慣になっているのは南部です。同じイタリアでも北部や中部はバターや動物性脂肪を使った料理が比較的多い地域です。

 さて、この3つの地域ごとに各種がんの死亡率の平均値を比べると、南部のほうが男女とも胃がんや大腸がんなどによる死亡率が低く、乳がんや卵巣がんも少ないという結果だったといいます。

 松生院長によると、「なぜ地中海型食事によってこれらのがんによる死亡率が減るのか、詳しいことは分かっていません。ですが、オレイン酸の豊富なオリーブオイルと魚をたくさん摂取すること、栄養バランスのよさがポイントであることは間違いないでしょう」とのことです。

 ちなみに、日本の伝統的な和食も内容的には地中海型食事にとても近いそうです。和食と地中海型食事をうまく組み合わせると、楽しく健康的な料理メニューが楽しめそうですね。

狩生聖子

狩生聖子=医療ジャーナリスト。著書に『ぐっすり眠る! 37の方法』(宝島社新書)などがある

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします

カテゴリ一覧