アンチエイジングニュース

健康に効く話(4):便秘で悩んでいる人は

 女性の多くが悩んでいるのが「便秘」でしょう。たかが便秘と侮るのは危険です。背景には大腸がんなど、重篤な病気が潜んでいることもあります。

 現在、女性のがんの死亡率では、大腸がんがトップです。昨年度、それまでトップだった胃がんを抜いてしまいました。漫画家の中尊寺ゆつこさんがこの病気で亡くなったことは記憶に新しいと思います。

 これほど増えている原因には、食生活の欧米化があると言われます。女性のがんというと、マスコミでも子宮がんや乳がんなど、女性に特有のがんが取り上げられることが多く、「大腸がん」といってもピンと来ないかもしれません。しかし、これは現実であり、大腸がんは女性にとって注意すべき病気です。

 さて、便秘の話に戻ります。この連載の第2回でご紹介した松生クリニック(東京都立川市)院長の松生恒夫先生によれば、「5年、10年と便秘に悩んでいる人は大腸がんなどの病気がないかどうか、大腸内視鏡検査で一度調べたほうがいい」と言います。

 大腸内視鏡検査とは胃カメラの大腸版です。先端についているカメラを通して、大腸壁の粘膜を直接見ることができるため、1センチ程度のポリープやがんを容易に発見できます。

 が、この大腸内視鏡検査、必ずしも評判のいいものではありません。大きな理由の1つに「内視鏡を挿入する時の痛み」があります。大腸は曲がりくねっているため、内視鏡を通そうとすると、腸に強い力がかかります。

 しかし、経験を積んだ医師が行えば、こうした痛みはほとんど起こらないと言われています。また、最近では痛み止めや軽い麻酔薬を使ったりする施設もあり、これだと、眠っている間に検査を受けることができます。

 女性にとっては、それ以前に、「お医者さんの前におしりを出さなければならないのが嫌」という声があると思います。しかし、おしりの部分に穴があいている検査着を着用するので、それほど恥ずかしくはないと思います。

 また、検査を受ける際には、腸の内容物を空にするために、下剤ですべての便を出してもらいますが、施設によっては、その後、ぬるま湯で腸内洗浄を行うところもあります。こうした処置により、腸がきれいになりますので、便秘の女性にはむしろメリットかもしれません。

 なお、痛くない内視鏡検査については『大腸がん内視鏡検査がよくわかる本』(松生恒夫、リヨン社、税込み1365円、発刊は7月中旬予定)に詳しく掲載されていますので、興味のある方は読んでみてください。

狩生聖子
狩生聖子=医療ジャーナリスト。著書に『ぐっすり眠る! 37の方法』(宝島社新書)などがある

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします

カテゴリ一覧