アンチエイジングニュース

健康に効く話(3):更年期症状と間違いやすい胸痛

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

 前回、若い女性の心臓病(狭心症、心筋梗塞)について取り上げたところ、「私も心臓病ではないか」という女性からのメールを複数いただきました。興味深かったのはみなさんの訴えで、「胸が詰まるような感じ」「胸が痛くなると同時に肩や背中も痛くなる」など、言われている心臓病の症状とはずいぶん違うものもありました。

 そして私は、今年3月に行われた日本循環器学会「市民講座」で聴いた専門医の話を思い出しました。その時のテーマは「女性における心疾患」だったのですが、心臓病の発症年齢や症状など、さまざまな面で男性と女性とは違うということでした。

 女性が心臓病を発症する年齢は男性より10年ほど遅く、閉経を迎えるころから急激に増えると言われます。心臓病の大きな原因となる動脈硬化も同じ傾向です。

 動脈硬化の元凶の1つは「高コレステロール」ですが、60歳以降ではコレステロールの高い女性は男性の倍以上になるということでした。

 つまり、心臓病は男性にとってはもちろんのこと、女性にとっても大変身近な病気というわけです。

 女性では発作の出方も、「胸がギューッと締めつけられる」といった典型的なものではないそうです。それだけに、更年期障害と勘違いしている例も多いようでした。

 では、心臓病を早期発見してもらうためには、どうすればよいのでしょうか。まず、心臓病の疑いを調べるためには問診とともに、心電図をとってもらう必要があります。

 ただし、専門医によれば、胸痛があっても心電図に異常が出ない場合もあるということで、場合によっては「カテーテル検査」(心臓をとりまく「冠動脈」の狭窄をX線で撮影する検査)なども必要ということです。心配な方は一度、医療機関で相談をするとよいでしょう。

 なお、心臓病は食事や運動療法などの健康管理により、予防が可能です。更年期を迎える前から、健康管理に努めることが心臓にとって大事であることは言うまでもありません。

狩生聖子=医療ジャーナリスト。著書に『ぐっすり眠る! 37の方法』(宝島社新書)などがある

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします

カテゴリ一覧