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ハセ博士のヘルシー情報最前線(17):喫煙が縮める寿命は

 昨年3月からアイルランド共和国では仕事場でタバコを吸うことが法律で禁止されました。これで、職場に限らず、人の集まるパブなどを含めて完全にタバコを吸えなくなったのです。アイルランド政府のこの対策は賢明
だったようです。

 米国厚生省(HHS)の「The Health Consequences of Smoking」という発表によりますと、喫煙者の場合、男性で平均13.2年、女性で平均14.5年も早く死亡することが明らかになったそうです。

 米国では、喫煙が原因で死亡する人は毎年約44万人にのぼるそうです。また、この喫煙が原因となる医療費は年間750億ドル(約8兆円)、経済的損失はも年間820億ドル(約10兆円)と、膨大な損失になるとしています。

 この報告書では、喫煙は肺だけに限らず、体のほぼすべての臓器に対して悪影響があることが明らかにされています。これまで因果関係が特定できていなかった胃がんや子宮頚がん、膵臓がん、腎臓がん、急性骨髄性白血病、肺炎、腹部大動脈瘤、白内障、歯周炎などが、喫煙が関係した疾患として新たに分かったということです。

 65歳以上で禁煙しても、喫煙に関連した病気で死亡する危険を大幅に減らすことが出来るので、年齢にかかわらず禁煙するよう報告書は訴えています。

 このように、煙草の害は今まで考えられていた以上に大きなもののようです。

 禁煙には年齢に関係なく可能ですし、タバコを止めると明らかに病気になりにくくなります。喫煙されている方は、一刻も早く禁煙に踏み切られてはいかがでしょうか?

ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している

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