アンチエイジングニュース

食事とサプリメントの重大な関係――モナコ発アンチエイジング学会報告

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 皆さんこんにちは。マリー秋沢です。今、私は南フランスのモナコで開催中のアンチエイジング学会に参加しています。この学会には、最新のアンチエイジング法を求め、世界各国から大勢のドクターや専門家が集まって来ています。

アンチエイジング療法とは

 学会で紹介される様々な最新アンチエイジング法との出会いに私の胸は躍ります。深くて美しい青い海が目の前に広がっていても、それを横目に、ガラス張りのモダンな会場に足取り軽く向かいます。

 会場には、最新のアンチエイジングマシーン(今回の企画の最後のコラムでいくつか紹介します)を紹介する会社やストレス解消をアンチエイジング法とみなす、いわゆる”メディテーション”が実践できるブースなどいろいろあります。ですが、やはり私のお目当ては、著名なアンチエイジング専門のドクターたちの講演を聞くことです。

 初日に注目したのは、私の専門分野であるニュートリション(栄養療法)を視野に入れたアンチエイジング療法を提唱するショーシャード博士(Dr.Claude Chauchard)の理論です。

 これは「クオリティーの高い食品を選択し、正しい食事療法を心がける。そしてサプリメントを摂取すること。これらが正しく行われることで免疫力が高まる。免疫を高めることは、まさにアンチエイジング法」というものです。ショーシャード博士は、フランスで25年間アンチエイジングの分野で患者に指導を続けてきました。ホルモンバランスや細胞再生、脳や記憶力の改善などアンチエイジング療法全般を患者に紹介してきました。

 今回の学会では、台湾でクリニックを開業するDr.Wang Kuei Liangのお弟子さんが発表し、その中で、免疫力を上げるための食事療法が取り上げられていました。彼のクリニック内でも患者に対して「クッキングクラス」を用意するなど、徹底した食事の指導がなされているということです。

食物アレルゲンを調べる

 それでは、ショーシャード博士が提唱する正しい食事療法とは一体どのようなものなのかを見てみましょう。台湾にあるDr.Wang Kuei LianのAn-Faクリニックでは、患者に合った食事療法を知るため、あることが行われます。

 その「あること」とは、食品アレルゲン(アレルギーを引き起こす食品)を調べる血液検査です。「アンチエイジングを考える上で、常にその人の体質に合う食品を選択すること、そしてさらに、抗酸化物質や必須脂肪酸などのサプリメントを摂取することが重要」という考えの下に、血液検査を行うのです。

 食品アレルギーは特にないので大丈夫とお考えの方がいたら、ちょっと待ってください。アンチエイジングに興味を持ち、Dr.Lianのクリニックを訪れた100人を対象に食品アレルゲンの検査をしたところ、100人中62人に食品アレルギーが見つかったというのです。アレルギー反応を起こした人数がアレルギー反応を起こさなかった人数を上回ったというのは驚かざるを得ません。

 An-Faクリニックでは、アレルギー反応の出た62人に対して、アレルゲンの食品を食事から排除することを指導しました。さらに、この中の半数の31人に対しては、アレルゲンの食品を避けると同時に抗酸化物質(ビタミンA、C、E、セレニウム)とオメガ3の不飽和脂肪酸のサプリメントを摂取するよう指導しました。3ヵ月後の結果は、老化に伴い減少していくといわれるDHEA(副腎でつくられ、体内に最も多く存在するホルモン)の数値に劇的な変化が見受けられる、というのです。

 具体的な数値を申しあげる前に、まず皆さんにDHEAが何なのか? をお伝えしておきましょう。

 DHEAは正式にはデヒドロエピアンドロステロンと呼ばれるステロイドホルモン(ステロイドとは、情緒の安定を助け、身体のストレス対処能力を高めるなどの機能を持つ化合物)です。

サプリメントを摂取する前に

 20歳のころに作ることのできたDHEAの量が45歳ごろになると約半分に減少してしまうと言われています。研究者の間では、このDHEAの減少が老化による身体的精神的衰えにつながる、としています。また、サプリメントでDHEAを摂取することで免疫システム強化や脂肪の蓄積を抑制し、疲労やストレスを軽減するばかりか認識機能を高めることも確認されており、最新の研究では、骨粗しょう症やうつ病にも良いのではないかと言われているのです。アンチエイジングを考えるとき、サプリメントを摂取する前にまずはDHEAの体内での生産量をいかに増やすかを考えることが重要です。

 さて、それではDr. LianのAn-Faクリニックでの指導による具体的な数値の発表に参りましょう。そしてアレルゲンを排除した上に抗酸化物質と必須脂肪酸をサプリメントで摂取したグループのそれぞれを見てみましょう。

 まずは食事からアレルゲンを排除したグループですが、DHEAの数値は3ヵ月後には数値は14%アップしたという結果が出ました。次に、アレルゲンを排除して抗酸化物質と必須脂肪酸をサプリメントで摂取したグループは、DHEAの数値は3ヵ月後には27%もアップしたというのです。

 免疫システムを強化するには、食事のバランスを考慮したりカロリー摂取を気にしたりということはもちろん大切なことではありますが、まず血液検査を行い、自分の身体に合わない食品を見つけ、それらのアレルゲンを排除するというステップを付け加えることで、身体の細胞の健康をよりよく保ち、アンチエイジングにつなげることができるのです。

 以上、アンチエイジング学会の初日のレポートとして、ショーシャード博士によるアンチエイジングと食事療法&サプリメントの講演の中身をご紹介しました。2日目は、アメリカで3年前にαリポ酸を絶賛し、その効能を美容の観点から述べたベストセラー本『Wrinkle Cure』の著者Dr.Perikoneの講演についてです。Dr.Perikoneへの直撃インタビューの様子もお届けしたいと思っております。

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