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食物繊維(1):食物繊維をどれくらい摂ればいいか――ファイバーアカデミアに聞く

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 食物繊維は健康維持にきわめて重要だと言われてきた。しかし、その一方で、食物繊維を摂りすぎると健康によくないと報道されるなど、どのように摂ればいいのか悩んでしまう状況がある。そこで、研究者や医者などが食物繊維に関する情報発信などを行うファイバーアカデミアに聞いた。

食物繊維の摂りすぎ?

繊維物 食物繊維は吸着性がいい。摂り過ぎると亜鉛や鉄分の不足を招く。ここから、食物繊維の摂りすぎを戒める報道がかつてあった。これが事実なら、「食物繊維をどれくらい摂取すればいいのか」「摂取を控えたほうがいいのか」などと考え込んでしまう。実際どうすればいいのか。食物繊維を摂る際の注意点や適切な摂取量はあるのだろうか。

 ファイバーアカデミア発起人の1人である池上幸江・大妻女子大教授は、「現在の日本人ではほとんど心配する必要はないと思います。現状は食物繊維の摂取が少ないことが問題であり、普通の食事で過剰になることはほとんどないと思います」と言う。

 池上教授は、現在の厚生労働省が1999年6月に発表した『第6次改定日本人の栄養所要量』を挙げ、「この解説文には目標摂取量の2倍くらいまでは安全ではないかとあります」と指摘する。

メドは1日50グラムぐらい

 『第6次改定日本人の栄養所要量』には、食物繊維の摂取量は成人で20~25グラムとすることが望ましいという記述がある。ということは、1日に50グラムぐらいまでは大丈夫だろうということだ。なお、『日本人の食事摂取基準(2005年版)』(厚生労働省)では21~27グラムと定めている。

 さらに、「最近の研究では食物繊維やオリゴ糖ではむしろ鉄分やカルシウムの吸収が高くなることも報告されています。特定保健用食品ではフラクトオリゴ糖についてカルシウムとマグネシウムの吸収を高める作用が認められています。通常、食物繊維の多い食品ではミネラルやビタミンの含量も多いようですから、心配する必要はないと思います」と語る。

 ただし、気をつけるべき点が1つある。「精製した食物繊維だけを大量に摂る場合は上述した『2倍』を超えないように注意したほうがいいと思います」(池上教授)ということだ。

 最近はサプリメントが人気を集めている。もちろん食物繊維のサプリメントもある。食物繊維のサプリメントについても芳しくないウワサがある。摂らないほうがいいのか。それとも、摂り方さえ気をつければ問題ないのか。そうだとしたら、どんな点に注意すればいいのか。詳しくは、「特集・食物繊維(2)」で。(AANウェブ編集部・西野浩史)

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