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食物繊維(4):「停滞腸」と「ヨゴレ腸」

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 食物繊維について3回に渡って紹介してきた。この3回を振り返りつつ、基本的な、かつ新たに注目されている点についてまとめよう。

食物繊維の3大効果

 よく知られているのは、人間の体内で消化されずに排出されるもの、という具体的な効果だろう。

 しかし、ファイバーアカデミア)は食物繊維の3大効果として、(1)摂取は美肌につながる、(2)脂肪を燃焼する、(3)腸内の毒素を排出して、免疫力の維持向上につながる、を挙げる。

腸の調子が… 食物繊維の効果は排便をよくするだけではない、ということだ。

 (1)と(3)についてはすでに紹介してあるので、ここでは(2)について簡単に触れておく。ひとことで言うと、食事とともに食物繊維を摂ると脂肪の燃焼が持続する、というのだ。

 (2)は新たに分かってきた効果なので、今後の研究を注目したい。

停滞腸

 ところで、ファイバーアカデミアによると、排便が不十分な「停滞腸」が増えている。腸の運動が弱いため、腸内に不要物が長い時間滞留してしまうわけで、肌にもよくないし、大腸がんの危険性が高まる。

 ダイエットや2回食(1日に1食抜く)をしていると、食事量が減ることに伴い、食物繊維の摂取も減るので、「悪循環」と指摘する。

 医学的な裏づけのないダイエットは気をつけたほうがよさそうだ。

ヨゴレ腸

 一般家庭で配水管などを長期間使っていると、管の内回りにカスなどが付着し、ヌルヌルベトベトしてしまうことがある。この状態は腸でも起こりうるそうだ。これをファイバーアカデミアでは「ヨゴレ腸」と呼んでいる。

 腸がこうなると、栄養の吸収は妨げられてしまう可能性が高い。

 食物繊維の重要性は高いのに、現実の摂取量は必要とされる量を下回っている。例えば『日本人の食事摂取基準(2005年版)』では18歳以上の大人の必要量を1日に21~27グラムと定めているが、実際は男性14.7グラム、女性14.6グラム(『平成14年国民栄養調査』から)しか摂れていない。

 もっと意識して食物繊維を摂る必要がありそうだ。さて、今夜の食事で食物繊維は摂れそうですか?(AAN ウェブ編集部・西野浩史)

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