アンチエイジングニュース

薬剤師に聞く薬の知識(3):薬とグレープフルーツジュースの飲み合わせ

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

「薬」は身体にとって異物であるため、薬を摂取しても、肝臓や小腸粘膜細胞にある薬物代謝酵素が薬物を分解し、外に出そうとする働きジュース(代謝)がある。しかし、グレープフルーツジュースには特有の苦味成分であるマリンジンやクエルセチンといったフラボノイドがあり、その苦味成分が薬物分解酵素の働きを妨げるといわれている。

 そうなると、酵素で代謝されるはずだった薬の成分が体内に残り、薬が効きすぎてしまう場合がある。また、狙った以外の効果で出てしまう場合もある。

 このように注意が必要なグレープフルーツジュースと「薬」の飲み合わせについて、薬剤師の小川重行さんに聞いた。

 とくに下記の薬を飲んでいる方は、グレープフルーツジュースと一緒に飲まないよう注意していただきたい。

降圧薬
 降圧薬のカルシウム拮抗薬と一緒に摂ると、薬が肝臓で分解されなくなり「血圧が下がりすぎ」てしまいます。

催眠導入薬
 催眠導入薬のトリアゾラムやブロチゾラムと一緒に摂ると、催眠導入薬が肝臓で分解されなくなり、「意識障害や昏睡状態に至る」ことがあります。

喘息やアトピー性皮膚炎などの薬
 喘息やアトピー性皮膚炎、じんましんの時に使う抗アレルギー薬のテルフェナジンと一緒に摂ると、血液中の薬の濃度が高くなり、効きすぎてしまい、「不整脈などの副作用」が出る危険があります。

 天然果実を絞ったジュースだと身体に良さそうなイメージが強いが、グレープフルーツジュースには注意すべき成分が含まれていることを頭に入れておこう。「薬」は「水」で飲むのがもっとも安全なのだ。(AANウェブ編集部・松本理恵)

小川さん お答えくださった方:グリーンクロス・コアの介護支援専門員・薬剤師、小川重行さん。調剤薬局を併設したドラッグストア「Welcia」の後進薬剤師の指導にあたるほか、病院や薬局に置いてある『月刊ことぶき』(寿出版)で「ことぶき流健康生活」を連載中。

取材協力:ビックヤマト

  • facebook Share
  • Tweet
  • LINE

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう
最新記事をお届けします

カテゴリ一覧