アンチエイジングニュース

 緑茶が心臓疾患や癌をはじめとしたさまざまな疾病予防に有効であることはよく知られています。今回ご紹介するのは、緑茶を飲むと肥満防止にもなるという、うれしい話題です。

 緑茶を飲むと、ウーロン茶を飲んだ人に比べて身体の脂肪分が大幅に減少したというもので、東京のヘルスケアプロダクト研究センターのTomonori Nagao氏らが米国臨床栄養学誌(American Journal of Clinical Nutrition, January 2005; vol 81: 122-129.)に報告したものです。

 緑茶は紅茶やウーロン茶と同じツバキ科のCamellia sinensisの植物の葉ですが、その調整法が異なり、緑茶は紅茶やウーロン茶のようには発酵させません。

 お茶には大量のポリフェノールが含まれており、その抗酸化作用により抗癌性や抗菌性を有します。

 特に緑茶にはカテキンと呼ばれるポリフェノール含量が多く、抗炎症作用や抗癌作用が増強しています。

 最近の動物を用いた研究でも、カテキンは身体に蓄積した脂肪分やコレステロールの低下に役立つと報告されていました。

 そこでこの研究では、実際に人の場合でもそれが当てはまるかを調べるため、35人の日本人男性について調べたそうです。

 ちなみに、対象となった人たちはほぼ同様のBMI(body mass index)で、ウエスト周りも同じ程度の人だということです。

 これらの人を2群に分け、一群には690ミリグラムのカテキンを含む緑茶エキスを添加したウーロン茶を、もう一群には同様に22ミリグラムのカテキンを含むウーロン茶を、毎日1本ずづ、3ヵ月間飲んでもらいました。この間、同じ朝食と夕食を摂り、摂取カロリーや脂肪分を同じになるようにしたそうです。

 その結果、緑茶エキスを飲んだ人は体重減少がより多く、22ミリグラムカテキン群では2.9ポンド(約1.3キログラム)の減少だったのに対し、690ミリグラム群では5.3ポンド(約2.4キログラム)も体重が減少していました。

 さらに、悪玉コレステロールであるLDL(low density choresterol)も緑茶を摂った人は低下していることも分かりました。

 これらの結果から、緑茶に含まれるカテキンは身体のカロリーを燃焼させるだけでなく、LDLも減少させ、徐々に体内の脂肪分を減少させる、としています。

 ところで、カテキンの含量は緑茶の種類と採取時期によって異なりますが、1日に少なくとも4杯飲むと有効ということです。

 忙しい方は、緑茶サプリメントやカテキンを豊富に配合したお茶などを使用するのもよいと思われますので、お試しになってはいかがでしょうか。(ハセ博士。薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している)

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