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ハセ博士のヘルシー情報最前線(5):月経痛を和らげるのはこれだ

 思春期の少女に福音です。ビタミンEを摂取すると、月経による痛みを劇的に軽くすることが出来るというニュースです。

 これはTarbait Modarres大学の研究チームが英国産婦人科学会誌(British Journal of Obstetrics and Gynaecology, 2005, April)に報告したものです。

 生理痛は月経を持つ女性の約40パーセントに見られるもので、10パーセント以上の女性が毎回3日も激しい痛みに苦しんでいます。特に10代の思春期の少女の場合、学校に行けなくなるような激しい生理痛になることがありますが、今回の報告は、このような若い女性の苦痛を取り去る素晴らしい発見であると専門家の間で評判になっています。

 15~17歳の生理痛で悩む280人の少女を対象に調べました。半数の女性に200IU(国際単位)のビタミンEを1日2回(計約270ミリグラムに相当)を、また残り半数の人には偽薬(ニセのビタミン剤)を服用してもらい、4回の月経周期の間の効果を調べました。

 生理痛の度合いと鎮痛薬の使用頻度、出血量について調べたところ、ビタミンEを摂った群では痛みが非常に少なくなっており、そのために使用する鎮痛剤の必要度も劇的に低下したそうです。さらに、偽薬群と比較して出血の量も低下していたということです。

 今回わかったビタミンEの効果は、単なる鎮痛剤による対症療法ではなく、またホルモン製剤のような副作用の心配もありませんので、非常に価値ある発見だと思われます。ビタミンEは簡単に薬局などで手に入りますので、今後多くの思春期の少女にとって福音になるのではないかと期待されます。(ハセ博士=薬学博士。国立大学薬学部や米国の州立大学医学部などで研究・教官歴がある。現在、製薬企業で研究に従事している)

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