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「ショウガがガンを抑制する可能性」 ――ハセ博士のヘルシー情報最前線(315)
ご存知のように、ショウガは漢方薬などに使われる生薬の一種で、身体を温め、免疫力を高めるといわれています。 また、寿司についてくるショウガのガリは食欲を高めると共に、胃腸の働きを強めるために昔から食べられてきたものです。 さらに、吐き気の予防や治療にも有効とされています。
さて今回、ショウガ・サプリメントが腸の炎症を緩和し、結腸ガンの発症リスクを低減する可能性があることが分かりました。 これは米ミシガン大学メディカルセンターのSuzanna M. Zick氏らが、医学誌「Cancer Prevention Research(ガン予防研究、オンライン版。2011年10月11日号)に報告したものです。
研究では被験者30人を対象にし、すりおろした根ショウガの抽出物2gを含む錠剤及び対照のプラセボ偽薬のいずれかを1日1回づつ、28日間摂取してもらい、同時に試験期間の前後に腸の炎症レベルを測定しました。
ちなみに、炎症が発ガンを引き起こすことはよく知られており、発ガン予防にはまず炎症を予防することが重要です。
その結果、プラセボ対照群では炎症の程度に変化がみられなかったのに対し、ショウガ摂取群では炎症の程度が28%減少することがわかりました。
また、ショウガが炎症を軽減するのに対し、よく使用される鎮痛剤のアスピリンのような胃に対する有害性はないことが示されています。
以上の結果から、消化管の慢性的な炎症が結腸ガンを引き起こす可能性があることから、ショウガは炎症を緩和することによりガンリスクを低減できることが期待されます。
ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している。
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