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人気ダイエット法を比較――ハセ博士のヘルシー情報最前線(113)
2006.07.10
 何と肥満の人が多いことかと米国へ行くたびに驚かされます。日本でも肥満人口は増えているのですが、その比ではありません。先日も米国の国内線で隣に座った人の巨大なこと! よくこんな体になったものだと感心してしまいました。

 さて、さすがに肥満の問題は大きくなっており、何とかしなければという声が強くなってきています。そこで今回は、英国で商業化されていて、誰でも行なえる4種の体重減少プログラム(ダイエット法)の有効性について比較した研究が報告されていますので、お知らせします。

 これは、英国Surrey大分子医学部栄養・食物・糖尿病研究センターHelen Truby博士らが、英国医学誌British Medical Journal(BMJ 2006;332:1309-1314, 3 June)に報告したものです。

 このような市販のダイエット法を比較した研究はあまりありませんので、注目を集めています。

 目的:一般に肥満抑圧のためのダイエット法は効果があまりなく、1年以内に50パーセントの体重減少は難しいとされている。また、これらの市販の肥満対策のどれを使うかは、それぞれの人に任されているが、実際どの方法が最も効果があるかは分かっていない。そこで、英国で人気のある4種の体重減少プログラムの有効性を調べ、比較した。

 方法:6ヵ月間の多施設ランダム・二重盲験法により行ない、効果測定は体重と脂肪の変化を調べることによった。過体重・肥満の健康な人を対象に試験した。

 比較したダイエット法は下記の4種である。

(1)スリムファースト・プラン(Slim-Fast plan):基本的には、食べ物を変えるという方法
(2)ウエイトウオッチャプログラム(Weight Watchers pure points programme):毎週グループミーティングをして、エネルギーコントロールをする方法。英国で最も広く知られているもので、約100万人が行なっているとされている
(3)アトキンスダイエット法(Dr Atkins' new diet revolution):炭水化物を減らして赤身肉を食べる方法。この方法を紹介した『Dr Atkins' New Diet Revolution』は1000万部売れる程のベストセラーとなった
(4)ロズマリ・コンレイ・ダイエット&フィットネス・プラン(Rosemary Conley's eat yourself slim diet and fitness plan):低脂肪食を取り、毎週グループで運動療法を行なうもの

 結果:6ヵ月間の体重の減少は平均5.9キログラム、脂肪減少は4.4キログラムで、これらすべてのダイエット法は体重と脂肪とも大幅に減らすことが分かった。

 その効果の程度は4種のダイエット法の間では差はなかったが、脂肪と体重の減量ともに、これらの方法を行なわなかった対象群に比べて顕著な効果が認められた。

 なかでもアトキンスダイエット法が、最初の4週間で体重減少率が高かったが、6ヵ月後の最終時点では4種に差はほとんど見られなかった。

 結論:いずれのダイエット法も効果が認められるので、各患者に適したダイエット法を利用することが重要である。

 ということですので、自分に合う方法をあきらめずに行なえば、少なくとも病的な肥満からは逃れられそうですね。

ハセ博士=薬学博士。国立大薬学部や米国の州立大医学部などで研究や教官歴がある。現在は製薬企業で研究に従事している

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